10年ぶりのメインのノートパソコンの買い替えで、東芝製の17型ノートパソコンdynabook AZ77を購入しました。
ここでは、新規購入したノートパソコンの選定について記事にしてみました。
10年ぶりのパソコン買い換え
10年ぶりの買い替えです。これまでに使っていたノートパソコンは、2005年に購入のNEC製の15型ノートパソコン。いままで買い換えなかった理由は、このパソコンよりも上のスペックのパソコンがないからです。それは、15インチQXGA(2,048x1,536)というハイスペック液晶の仕様。当時としては、唯一の個人向けQXGAパソコンでした。今でも、4:3画面のノートパソコンとしては、最強スペックです(ワイド画面を含めても15型4Kでは縦方向が小さすぎるので、比較対象となるのは17型4K)。
当初はWindowsXPでしたが、何年か前にHDDをSSDに換装・Linuxをインストールして延命させていました。ホームユースは、基本的にブラウジングと簡単な文書作成(LibreOffice)とちょっとした操作(ラズパイのメンテなど)をするだけだったので、これでも十分でした。しかし、最近、ブログを書くようになってから、重さに耐えられなくなり、買い替えを決意するに至りました(笑)。
ハイスペックな要求仕様
スペックダウンしたくはないので、希望はかなりハイスペック。
- ディスプレイ
- 画像解像度: 15型QXGA(2048x1536)であったので、フルHD(1920x1080)は明らかにスペックダウン。できれば、4K液晶(3840x2160)クラスがほしい。4Kテレビも安くなったので、4K出力もあるといい。
- 画面サイズ: 15型フルHD液晶は縦方向が短いので、できれば17型以上。17型でも、4:3画面の15型に比べると、高さ方向は小さいのですよね。
- メモリ: 仮想マシンを動作させることで、dual OSにするつもりなので、できれば16GB以上。
- CPU; 仮想マシンを考えると、できれば4コア・8スレッド以上。最新、CPUでなくても構わない。
- ハードディスク: 256GB以上のSSD。
- 光学ディスク: ブルーレイ対応。
- 価格: 20万円以下
- OS; できれば、Windows10。マイクロソフトOfficeは不要。
- メーカー:大手ベンダ
条件をほぼ満たすパソコンは、DELLの17型4Kの最強ノートパソコン。388,778円。でも、予算的に無理。
価格コムでいろいろ検索して候補を絞った
適当に条件を緩めて、価格コムで検索してみました。
- 15型フルHD、メモリ8GB以上
最安価格帯は、9万円前後。
- 15型3K、メモリ8GB以上
安い価格帯の15型4Kノートは、これまでLenovo Y50、Dell Inspiron 15 7000でしたが、NEC LaVieも加わりましたね。
- ブルーレイドライブ搭載に限定すると7機種になる。
(注:価格コムのデータには誤りがあって、dynabook AZ67はブルーレイではなく、DVD搭載機でした。)
価格差3万円以内なので、ここからは自分の使い方をもう少し良く考えて選定しました。
- 本当に4Kが必要か?
最近目が悪くなったため、15型QXGAでもオーバースペック気味なので、15型ならフルHDで十分かと思っています。17型4Kは選択肢としてないので、画面解像度はフルHDに決定。 - 15型?17型?
基本的に大きい方がよく、価格差も小さいので、17型に決定。
すると、残るは東芝dynabookからの選択となります。dynabook AZ67, AZ77, AZ87の主な違いを表にまとめます。
型番 | AZ67 | AZ77 | AZ87 |
CPU | Core i7 6500U (Skylake) 2.5GHz, 2コア |
Core i7 4720HQ (Haswell Refresh) 2.6GHz, 4コア |
← |
メモリ | 8GB | 16GB | ← |
グラフィックス | GeForce 930M + Intel HD Graphics 520 | Intel HD Graphics 4600 | AMD Radeon R9 M365X |
外部出力 | フルHD | 4K | ← |
光学ドライブ | DVD | ブルーレイ | ← |
価格 | 119,720円 | 127,280円 | 135,380円 |
最終的に、dynabook AZ77の価格コムモデルを購入することにしました。東芝会員(ROOM1048会員)に登録すると、ほんの少しだけ割引があります。価格コムモデルを購入せず、純正モデル(何が違うのか不明)を購入する場合には、東芝会員になることをお勧めします。会員価格は非公開でしょうから、ここでも伏せておきます。
あまり考えず、価格コムモデルを買ってしまいましたが、この記事を書くのにあたって、調べ直してみると、もうちょっと安いところがありました。個人情報との引き換えもないので、そちらの方から買えばよかったかと少々後悔。
- 東芝ダイレクト(価格.comモデル) (127,280円) → 少しだけ割引
- 東芝ダイレクト(純正モデル) (222,480円) → 大幅に割引
- Amazon東芝ダイレクト店
実際に使ってみた感想
- 画面について
15型は店頭でみて大きく感じたので、17型はもっと大きいのかなぁと思ったのですが、10年前の15型QXGAノートと並べると大きさを感じません。15型QXGAノートと比較すると、縦方向の画面サイズは2cm程度小さくなったので、狭くなったと感じますが、横方向は5cm以上広がり、2画面を横に並べるても多少余裕ができるようになりました。画面解像度は荒くなったのはわかりますが、従来よりも文字が太めに表示されて、逆に見やすくなりました(フォントの種類の影響もあるかもしれません)。
目視で同じぐらいのウィンドウ・フォントサイズにして表示
17型フルHD (1920x1080)の画面キャプチャ
15型QXGA (2048x1536)の画面キャプチャ
- HDDの速度
SSDに慣れてしまっているので、ハイブリッドHDDとはいえ、HDDには抵抗がありましたが、いまのところ、ハードディスクが原因で遅くなっているように感じることはありませんでした。 - 静音性
ファンあり、ディスクありマシンなので、多少、音がします。ハードディスク音は問題ないレベル、ファン音と光学ディスクの音は気になるレベルの音です。ファンは、全くのアイドル状態だとほとんど回りませんが、使っているとときどき唸ります。 - 仮想マシンにUbuntuをインストール
VirtualBoxの最新版(5.0.8)で仮想マシンを作って、その仮想マシンにUbuntu(15.10)をインストールしました。仮想マシンには、4CPU、メモリ4GB、可変ディスク256GB(現在は約60GB使用)を割り振りました。MATEデスクトップ環境、日本語入力にMozc(Google日本語入力のOSS版)、ブラウザにfirefoxとemacsやgnome-terminalなどいくつか使い慣れたツールを入れたぐらいで、今のところ不便なく使っています。native環境でのUbuntuとの比較はしていませんが、特に問題ないレスポンスで使えています。また、Windowsがスリープした場合でも、仮想マシン側に特に問題が生じていません(これはちょっとした驚き)。
- その他
- キーボード:Backspace・方向キーは小さくて、少し慣れが必要。まだ誤入力してばかりです。方向キーは、TouchPadの上あたりにあると、ホームポジションから動かないで済むので便利かも(emacsライクなキーのアサインなら問題ないのですけどねぇ...)。
- TouchPadが使いにくい。そもそもTouchPadはほとんど使ったことはないので、使いこなせていないということもありますが、会社で使っているノートパソコンのTouchPadと比べて、より強く押し込まないとクリックにならないのも原因でしょうか。あまりにも使いにくいので、Logicoolの無線キーボードを使ってみたりもしています。
いずれにせよ、マウスが使いやすいと思います。オマケで貰えるBluetoothマウス、早く届かないかなぁ...。マウスもマウスで、置き場所に困るのですけどね。
- Windows10, Edgeブラウザ使いにくい。これも慣れの問題だと思いますが、Windowsはほとんど使わないので、いつまで経っても慣れないかも。
- 詳しいレビューは、"the比較"の記事が参考になります。
所感
高性能な仕様のパソコンが、思ったより安く購入できたので満足しています。
コストパフォーマンスの良いパソコンは、これまではHP、DELL、最近はLenovoといったところで、日本勢のパソコンは高すぎて買えないと思っていたのですが、東芝が予想を裏切る頑張りを見せていました。もっと頑張ってもらいたいところですが、今後の東芝パソコンの行方はどうなるのでしょうね。
(2015/11/11)
(追記:2015/11/26) DVDで映画を見ましたが、液晶の視野角が狭いので、少し斜めになるだけで、映像が綺麗に見えなくなります。映像視聴を重視するなら、オススメできる機種ではありません。
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