【概要】
DynabookのHDDをSSDに換装するにあたって行ったWIndowsパソコンのバックアップについて説明します。Windows上のデータは、エクスプローラーを用いたコピーとLinuxのddコマンドを使ったディスクの丸ごとコピーを行いました。
1. 悲報、パソコンが立ち上がらない
Windows Updateのたびに、調子が悪くなる我が家のメインマシンのdynabook AZ77、ついにHDDがご臨終のときを迎えたようです。
運よく起動することもあるのですが、再起動しても、異常に遅い動作、あるいは、固まったような状態で、使いものになりません。たまに、普通に動くようになることもあるのですが、調べたところ、不良ブロックが原因のハードディスクエラーが頻発していました。chkdsk /rをしても、症状は改善しませんでした。
意を決して、HDDを交換して、SSDに入れ換えることにしました。
この記事では、データのバックアップについて説明します。その後の記事でdynabookの分解と換装や、1TBHDDを500GBに丸ごとコピーする方法などについて説明します。
2. バックアップの方針
インストールしたソフトを再設定するのは、気が遠くなります。そのため、次の優先順位で移行を計画しました。
- Windowsのバックアップ機能で保存する。
- バックアップからWindowsの機能でリストアする。
- HDDの内容を丸ごと、SSDにコピーして復元する。
- SSDを入れ替えて、そのままもとの環境を復元する。
- リカバリーディスクからのクリアインストール。
- 全てのソフトを再インストールし、私用データはバックアップから復元する。
私用データは、ほとんどGoogleドライへの保存しているので、このパソコン独自で保存した私用データは、ubuntuが入っている仮想PC(約280GB)と若干の動画(約10GB)、音楽データ(iTunesとAmazon Music)ぐらいです。
このため、次のバックアップを作ることにしました。
① 私用データ(仮想PC・動画・音楽)をWindows上でコピー
② Windowsのバックアップ機能を使った全体のバックアップ
③ 取り出した内蔵ディスクを、Linuxのddコマンドで丸ごとコピー
なお、リカバリーディスクは、dynabookの購入時にBD-Rに焼いていますので、今回は作業はありません。
3. データのバックアップ
バックアップイメージは、使っていなかった2TBのハードディスクへのバックアップします。但し、②のWindowsのバックアップ機能を使ったバックアップは、後述の通り、実際にはやっていません。
3.1 エクスプローラーを使ったバックアップ
Windowsのエクスプローラーを使って、ホームディレクトリを丸ごとコピーしました。バックアップ先の2TBの2.5インチHDDは、Linuxのshredコマンドでファイルシステムごとクリアしたディスクだったため、NTFSのファイルシステムを作り直しました(付録参照)。
300GB程度のデータ量でしたが、1週間ぐらいかかりました。これは、すでにWindowsが正常機能しておらず、超スローにしか動作しなかったことが主な原因です。
なお、この方法では、隠しファイルがコピーできませんので、注意が必要です(というか、コピーできていなかったことが後から発覚した:-p)。Windowsでもrobocopyコマンド使えば、ディレクトリ丸ごとのコピーができるようです*1。
3.2 Windowsのバックアップ機能を使ったバックアップ
300GBのバックアップにあまりにも時間かかったので、Windowsのバックアップ機能を使ったバックアップは諦めました。
Windows機能によるバックアップデータがないので、元の環境の復元は、1TBのHDDの内容をそのまま500GBのSSDに移して、動かせるか、ということにかかってきます。
3.3 内蔵ディスクの丸ごとコピー
内蔵のHDDディスクの物理的な抜き出しについては、次の記事「(2)HDD/SSDの入れ替え」で述べますが、取り出したディスクの丸ごとコピーは、次のように行います。
まず、内蔵ディスクを適当な外付けディスクケースに入れて、Linuxマシンに接続します。次に、接続したデバイスの内容をddコマンドで丸ごとファイルに落とします(この例では、/dev/sdcが内蔵ディスク)。
$ dd if=/dev/sdc of=dynabook-az77-1tb-hdd.img bs=1M
これも、1週間程度かかりました (bs指定をしていなかった。bs=1Mを付ければ2~3日で終わったと思う)。 コピーしたファイルのサイズは、内蔵ディスクと同じ1TBとなります。