虎之助の徒然記

Amazonアソシエイト、自己購入を回避する方法

 Amazonアソシエイト・プログラムでは、自分が貼ったリンクを使って自己購入することを禁止していることは、以前の記事で書きました。


 自己リンクを踏んだときに、何もしないと自己リンクのセッションが24時間続きます。このセッションが無効になってから、Amazonで購入しないと自己購入になって、Amazonアソシエイトの運営規約に違反してしまいます。この自己セッションを切れば、自己購入を回避できます。

 セッションが無効になるのは、次の場合です。

  1. 24時間経過したとき。
  2. cookieを削除したとき。
  3. 他の人のリンクを踏んだとき。

 カスタマーサービスに問い合せると、(1)と(2)の方法は教えてもらえますが、(3)の方法は教えてもらえません。(1)、(2)の方法は、アフィリエイト報酬は支払わなくてよいが、(3)の方法はアフィリエイト報酬を(他の人に)支払わなければならないので、教えてもらえないというのは当然と言えば当然です。

(1)、(2)は、難しい・面倒・確実でない・使い勝手が悪いので、私は(3)の方法を取ろうと思います。

 但し、この方法には、注意しなければならない点があります。
(1)「他の人」は、全く赤の他人であること(運営規約の「関係者」でないこと)。
(2)「他の人」は、私に「買ってね」と言わないこと(運営規約の「購入することを依頼したり奨励しないこと」)
(3) 特定の人からの購入が多発すると、アマゾンが「私」は「他の人」の「関係者」であり、「他の人」に契約違反があると誤認し、迷惑をかける可能性があること。

 このため、以下の方針で運用しようと思っています。
(1)への対策: 全く関係のない「他の人」を選ぶこと。
(2)への対策: 「他の人」とは一切連絡を取らないこと。
(3)への対策: 「他の人」をいろいろ変更すること。

多少面倒なところがありますが、当面これで自己アフィリを回避しようと思っています。


晴れになれ、アソシエイトの行方とすすき梅雨


2015/10/8

(追記:2015/10/24) 本記事は、ブログ再編に伴い、toranosuke-blog.hatenablog.comから、移動しました。

Amazonアソシエイト、初販売は自己購入orz - 運営規約を解読する -

 最近、Amazonアソシエイトになったのですが、早速、売れた!と思ったら、自己購入でした(汗)。

 自分のブログをウォッチリスト代わりにしていると、直ぐに自己購入になってしまいますね。アソシエイトのトラッキングIDは、アマゾンIDに紐付けられているので紹介料は貰えないはずですが、自己購入ばかり多いと直ぐにブラックリスト入りしてしまうかも。運営規約では自己購入を禁止しているので、契約解除されるかもしれません。ウォッチリスト運用をやめるか、アマゾンでの購入をやめるか、自己購入にならないように気をつけてアマゾンでの購入を続けるか、アカウント閉鎖覚悟で自己購入をするか、の選択肢となりそうです。少額なアソシエイト収入のために、ウォッチリスト運用をやめるのも面倒なので、ちょっと悩ましいです。

1. Amazonアソシエイトの運用規約を読む

 さて、以下では、自己購入と契約解除あたりの話を、「運用規約」をベースに検討したいと思います。但し、虎之助は法律の専門家ではない一般人なので、そのつもり読んで頂けると幸いです。

 本記事の内容には、誤りやAmazonの解釈と異なる解釈が含まれている可能性があります。本記事の記載により、読者にいかなる不利益・損害等が生じたとしても、虎之助の徒然記及び筆者(以下、"本ブログ")には一切の責任がなく、本ブログに対する損害賠償請求・批判等、本ブログに対するあらゆる不利益行為を行わないことを同意した場合に限り、下記の記載をお読みください。これに同意しない場合は、以下の記載は読まないでください(所謂、「免責条項」を書いてみた)。

2. Amazonアソシエイト・プログラム運営規約

 まず、自己購入と契約解除に関連する運営規約は、以下からアクセスできます。

Amazon アソシエイト(アフィリエイト)

以下の記事は、「Amazonアソシエイト・プログラム運営規約 発効日: 2014/5/15」に基づいています。

2.1 プログラム要件

4. プログラム要件

本プログラムへの参加により、乙は、アソシエイト・プログラム参加要件、ならびに本規約において言及される一切のページ、別表、ポリシー、ガイドラインおよびその他の文書・資料(総称して「運営文書」)を遵守することに同意されたものとします。本規約という場合は、運営文書を含むものとします。

乙は、乙による本規約の遵守を確認するために甲が要求する一切の情報を甲に提供するものとします。甲は甲にとって可能な他の権利または救済に加えて、乙、または乙と関連がある、もしくは乙と共同で行為すると甲が判断するその他の者が、甲の判断により(既存のアソシエイト・アカウントまたはすでに解除されたアソシエイト・アカウントに関するものであるかを問わず)以下の項目のいずれかに該当するとみなされる場合も、甲は、甲にとって可能な他の権利または救済に加えて、本規約を解除し、本契約に基づき乙に支払うべき紹介料の支払いを拒絶し、またはその両方の措置をとる場合があります。

2.2 規約違反すると、契約解除(退会)

「アソシエイトやそのお友達・家族・親類・関係者やアマゾンが判断して怪しいことやっているぞと思った人が、"アソシエイト・プログラム参加要件"などに違反したら、契約解除して、紹介料は払わない」。
 この条項はかなり一方的ですが、特に「紹介料は払わない」に関しては、「アマゾンが不正に紹介料を払わない」という訴えがあり、裁判となった場合、原告側(アソシエイト側)に合理性があれば、契約無効とできる可能性はあります(アマゾン側が不正に利得を得るために設けた条項と解することができる)。アマゾン側もあまり理不尽なことをすると、裁判をされる可能性はありますが、まあ、日本では普通は泣き寝入りですかね。

2.3 違反の判断はAmazonがする

・乙がアソシエイト・プログラム参加要件や運営文書に記載された要件または制限に従っていない、または乙が本規約に違反していると甲が判断する場合。

「契約違反かどうかは、アマゾンが勝手に判断する」。

2.4 海外の規約にも従え?

甲の関連会社が提供する他のアソシエイト・プログラム(例えば、Amazon.com US アソシエイト・プログラム、Amazon EUアソシエイト・プログラム、Amazon.caアソシエイト・プログラムおよびAmazon.cnアソシエイト・プログラム等)への参加の規則を定めた、適用される規約に記載された要件または制限に違反した場合。

「米国、EU、カナダ、中国などのアソシエイト・プログラムの規約にも従ってね。」
うーん、米欧中加は単なる例示に過ぎないので、すべてのアソシエイト・プログラムの規約を理解して同意することは、常識的に言ってほぼ不可能です。この条項にアソシエイトが理解せずに同意することは、アマゾンは想定できるので、この条項を入れること自体が、何らかの日本の法律に違反するような気がします。何故ならば、例えば、「アソシエイトが退会する場合、退会料として100万円払え」というような規約を忍び込ませることができるからです。念のために入れているのでしょうが、米国の訴訟社会を象徴しているような条項ですね。apple, googleもこのような条項入れているのか、調べると面白いかも。

3. Amazonアソシエイト・プログラム参加要件

3.1 禁止事項

アソシエイト・プログラム参加要件の自己購入に関する条項は、以下の通り。

3.1.1 自己購入の禁止

28. 乙は、乙自身の使用または再販売その他のいかなる種類の商業用途のためにも、特別リンクを経由して商品を購入しないものとします。

 「自分のリンクを踏んで買っちゃダメ」(自己購入の禁止)。

3.1.2 家族・友人等への購入依頼・推奨の禁止

同様に、乙は、乙自身または乙の友人、親類もしくは関係者による使用または再販売その他のいかなる種類の商業用途のためにも、特別リンクを経由して商品を購入することを乙の友人、親類もしくは関係者に依頼したり奨励しないものとします。

 「アソシエイトは、お友達・家族・親類・関係者に、自分の商品紹介リンク経由で"買ってね"、ていうのはダメ」。
「買ってね」って言っていなければ、お友達などが買っても、契約上は全く問題ないと思います(もしかしたら、「買わないようにしてね、と言ってお友達に従わせる義務」の規定があるどこかに潜んでいるかもしれませんけど)。考えてみれば、契約者ではない他の人(お友達など)の行動を禁止することはできないので、当たり前と言えば当たり前のことです。

 しかしながら、「買ってね」を言った言わないは、「アマゾンが勝手に判断します」ので、アマゾンに疑われるような購入になっている場合は注意が必要です。

 細かい話ですが、この規約では「親類」が定義されていません。通常、「親類:家族を除く、血族と姻族の総称」(デジタル大辞泉)ですので、お友達・親類だけだったら、家族に依頼して買ってもらうことは、28項違反にならないのかなと一瞬思ってしまいました。英語の"relatives"(=親類+家族)をそのまま訳したので、家族が抜けたということでしょうかね。親類を「親族」と訳せば、民法上の親族(家族を含む)のことかもしれない、と解釈できなくはないですが、肩苦しくなりますから親類という言葉を使ったのでしょう(前の記事で文学における翻訳論について書きましたが、契約文書にも似たようなことがありますね)。なお、この文面では、「家族」は「関係者」の一部と解釈できるので、アマゾンとしては特に問題ありません。「関係者」はいくらでも拡大解釈できる都合がよい語句なのです。

3.2 紹介料を支払う条件

3.2.1 紹介料に関する条件

7. 紹介料

甲は、第8条およびアソシエイト・プログラム紹介料率表に従い、適格販売に対し紹介料を乙に対して支払います。「適格販売」は、(a)お客様が乙のサイト上の特別リンクのクリックスルーにてアマゾン・サイトを訪問し、(b)同一の「セッション」中に、お客様が(i)商品をショッピングカートに入れ、お客様の最初のクリックスルーから89日以内に当該商品を注文するか、(ii)商品を甲の1-Click注文にて購入するか、または(iii)商品がデジタル商品の場合は、アマゾン・サイトから商品をストリームもしくはダウンロードし、かつ(c)当該商品がお客様宛に出荷され、またはお客様によりストリームもしくはダウンロードされ、その支払がなされた場合に、生じたとみなされます。

1回の「セッション」は、お客様が乙のサイトの特別リンクからクリックスルーにてアマゾン・サイトを訪問したときに開始し、以下のいずれかが最初に生じたときに終了します。(x)お客様のそのクリックスルーから24時間が経過した時点、(y)お客様がデジタル商品ではない商品を注文した時点、または(z)お客様が乙の特別リンクでない特別リンクによりアマゾン・サイトを訪問した時点。


以下については、適格販売から除外され、甲はこれらにつき紹介料を支払いません。
(中略)
乙により、または乙を代理して、特別リンクを通じて購入された商品(例えば、個人的注文、乙自身の使用のための注文、および他の個人もしくは企業のために、またはこれらを代理して、乙により発注された注文)。
(略)

3.2.2 やってはいけない購入(紹介料は支払われない)

 上記引用の最後の適格販売の除外についての節は「自分が買った注文、他の人(例えばお友達)に自分の代わりに買ってもらった注文には紹介料を払わない」。ここのところの例示は、非常に分かりにくい。翻訳すると以下のようになります。

  1. 「個人的注文、乙自身の使用のための注文」(自分のための注文)
    「個人的注文」と「乙自身の使用のための注文」の違いは不明。たぶん、前者は「自分のための自分自身による注文」、後者が「自分の使用目的のために友達に代わりに買ってもらった注文を含む、自分の使用目的の注文」を指すのではなかと推測しますが、それならそれでそう書いて貰わないと理解できません。
  2. 「他の個人もしくは企業のために、乙により発注された注文」(他の人に買ってあげた注文)
  3. 「他の個人もしくは企業を代理して、乙により発注された注文」(他の人から頼まれてした注文)

 上記の2番目と3番目は原文では非常に分かりにくいので分離しました。例示の方が分かりにくいって、なんだかなぁ...。2番目も3番目も、「乙により、特別リンクを通じて購入された商品」の例示ですが、例示は理解しやすくするためのものであって、分かりにくくするためのものではないので、書いた人は何をしたかったのやら...。

3.2.3 お友達購入は必ずしも不適格な購入ではない

 「7.紹介料」はアマゾン側の支払い義務についての規定であり、その中で上記の適格で出ない注文には紹介料払わないと言っているのであって、アソシエイトが適格でない注文をした場合であっても、本条項を根拠に契約違反であるとは言えないです。つまり、ここの条項はアソシエイトヘの自己購入等を禁止しているわけではありません。前述の28項で禁止しています。

 また、「お友達によるお友達自身の使用のための注文」は適格販売ですので、アマゾンには支払い義務があります。当たり前と言えば当たり前のことですね。
 前述28項は、お友達の義務については規定していない(規定できない)ので、巷で言われているような「お友達購入は契約違反で、紹介料は支払わない」というのは誤りで、寧ろ、逆に「お友達購入だから支払わない」とアマゾン側が言えば、アマゾンの契約違反になります。アマゾンが支払い拒否できるのは、(前述の28項を含む)「アソシエイト・プログラム参加要件」などをアソシエイトが遵守せず、「4. プログラム要件」に基づいて支払い拒否する場合です。

 例えば、「(自分のリンクを経由するように依頼・推奨した)お友達によるお友達自身の使用のための注文」は、不適格な販売となります。自分が依頼したか否かは、Amazonが一方的に判断しますので、ご注意ください。

3.3 「セッション」はいつ切れる?

「お客様」の「セッション」は、

  • (x) クリックしてから24時間たった時
  • (y) (Kindle本やAmazonビデオ、Amazonミュージックなどのデジタル商品以外の)普通の商品を買った時、
  • (z) 他の人の商品紹介リンクをクリックした時、

に切れます。「お客様」が「乙」(アソシエイト自身)を含むかは、明確には記載されていません。

 いろいろググって調べてみると、アマゾンのシステムの動作は、以下の通り。

  • 「セッション」に関しては、「お客様」は「アソシエイト自身を含む」と解釈し、アソシエイト自身が自分の商品紹介リンクをクリックしても、「セッション」は最大24時間継続する。
  • リンクのトラッキングIDが、購入者のアマゾンIDと紐付けできれば、「自己購入」とシステムは判断する。
  • 「自己購入」と判定した購入に関して、システムは紹介料を支払わない(注文計上するが、売上計上しない)。

 「セッション」は最大24時間継続するので、直接リンク以外の商品であっても、その間に買ったものは、「特別リンクを経由」した自己購入となり、「アソシエイト・プログラム参加要件 28項」の「自己購入の禁止」に違反し、契約違反としているように見えます。
 少なくとも、(アマゾンIDと紐付けできるトラッキングIDの)自分のリンクを踏んだセッションについては、「特別リンク経由ではないセッション」と定義すれば、28項違反ではなくなります。しかし、「特別リンクではない」とは定義していないので、24時間以内にアマゾンで購入すると、自己購入になって契約違反となるのではないかと思います。他の人のリンクを踏めば、自分のリンクを踏んで出来たセッションは、切れるので、自己購入は回避できます。でも、一般人には、そんな難しくて面倒なことはできません。運営規約に一文加えれば、こんな面倒な話は無くなるのですけど、何か問題があるのでしょうかね。

 ここから導かれる結論は、「Amazon アソシエイト・プログラムは、毎日毎日、途切れなく、アマゾンへの商品リンクを張ってリンク接続をマメに確認しているような、アマゾンが大好きな人は、アマゾンで商品を買っていはいけません、という大変すてきなお仲間プログラムです。」 アマゾンが大好きなお仲間は、アマゾンからは購入できないので、紹介する商品はアマゾン以外で購入しましょう。なんか、変。

3.4 Amazonは、問答無用でアソシエイトの契約を解除できる

14. 契約期間および契約解除

本規約に基づくお取引の期間は乙の本プログラム申込書を甲が受諾した時点で開始し、乙または甲のいずれかにより解除された時点で終了します。甲または乙のいずれも、相手当事者に対して書面(Eメールを含む)による解除通知を交付することにより、理由の有無を問わずいつでも本規約に基づくお取引を解除することができます。
(略)

「理由なくても、問答無用でいつでも契約解除できます」
 契約解除の項目は、期間の定めのない契約では一般的な記載ではないかと思いますが、この項目により、Amazonは「理由の有無を問わずいつでも」アソシエイトとの契約を解除できるので、Amazonにとって不適切と思うアソシエイトを退会させることができます。理由の開示は必要ありません。アソシエイトへの契約の解除通告のみです(これは、アソシエイト側も同じで、理由開示の必要なく、Amazonに通告すれば、一方的にアソシエイトプログラムからの脱退が可能です)。

 従って、契約上は、自己購入ばかりして実質的な紹介がないような営業成績が悪いアソシエイトを退会させることが可能ということです。もちろん、契約違反したアソシエイトとの契約も解除できます。

 実際には多少自分のリンクを踏んだからといってすぐに退会させるようなことはないと思います。自己リンクを踏んだ場合のアマゾン側の運用がどうなっているか、よく分からないところが、悩ましいところなんですよね。チェックプログラムを作って、自動的にブラックリスト作成・紹介料の支払停止ぐらいはしているでしょう。支払い停止に文句いったら、契約違反だろうがなんだろうが、問答無用で退会させるといったこともできます。

 以上が、同じアカウントを使って、意図せず自己購入になってしまった場合や、私の場合のようにウォッチリスト代わりにブログを使って自己購入する場合など、紹介料が支払われないときの話です。

4. 意図的に自己購入すると詐欺罪?

 これが、別アカウントなどを使って、アマゾンを欺いて紹介料をもらう場合には、まったく別の次元の話になります。これは、絶対にやらない方がよいです。
 ディスカウント購入のつもりで別アカウントを用いて自己購入して紹介料をもらうのは、「意図的に、適格販売を装い、アマゾンを欺いて、紹介料を不正に入手する」という不法行為となる可能性が高く、おそらく詐欺罪が成立するのではないかと思います。詐欺罪は非常に重い犯罪で10年以下の懲役となる場合があります。店員が間違えて多く払ったつり銭を受け取ると、詐欺(つり銭詐欺)で逮捕される可能性があります。無銭飲食で再犯を繰り返せば、実刑判決です。

 詐欺罪は親告罪ではないので、アマゾンが訴えなくても、逮捕される可能性があります。例えば、警察が、ホームページなどで紹介料詐欺を煽っている人をマークして、Amazonに証拠提出を要求し、証拠を押さえられれば、逮捕するということもありうるでしょう。身近な人によって刑事告発されるかもしれません。仮にアマゾンが告訴すれば、簡単に立件できるでしょう。

 刑事責任以外に、民事責任も発生します。摘発されないからと言ってやってよいというものでは、ありません。欺いて紹介料をもらうようなことはやめましょう。

 実際には間違って意図せずに不適格な購入となってしまう場合もあるでしょうから、アマゾンは、まずは、「4. プログラム要件」条項と「7. 紹介料」条項に基づき支払いを停止、改善されない場合には「14. 契約期間および契約解除」条項に基づきアカウントを削除するのでしょうかね。極めて悪質と判断すれば、詐欺罪で告訴するかもしれません(実際に告訴した事例があるのかは知りませんが)。

 いずれにせよ、社会常識からいって良くないことはやめましょう(紹介料詐欺の方法について書いてあるブログが多数ありますが、やるならそれなりの覚悟をしてね)。


暗雲立ち込めるアソシエイトの行方かな

2015/10/6

(追記) アマゾンのカスタマーサービスに質問と提案をしました。

  • 質問は「同じIDでの自己リンクを踏んで自己購入すると、契約違反?」
  • 提案は「自己購入禁止だとアマゾンから購入しないけど、運営規約は改善したらどうか」
  • その他「記事に間違えがあれば、教えてね」

 夜の発信で、回答は翌日の朝10:01。さすが夜中の回答はなかったです。

  • 質問への回答は、「24時間たってから発注するか、クッキーを削除してください」という回答で「契約違反?」という問いには回答なし。
  • 提案への回答は、「担当部門に連絡します」

という定型文の回答です。自己購入の問題は、「Amazon側が既に把握していること」、「規約改正はAmazon米国本社が決めること」でしょうから、予想通りの回答です。提案は最高裁判所裁判官国民審査での1票程度の影響力しかないと思いますが、それでも1票は行使してみました。

 自己購入については、「他の人のリンクを踏んで、自分のセッションを切る」のが一番楽・確実そうなので、当面はこれで対応しようと思います(アマゾンさん、余計なアフィリ報酬の経費が発生してしまいますが、ご了承ください)。

2015/10/8

(追記:2015/10/19)
自己購入にならないようにする方法の一つについて記事をまとめました。
Amazonアソシエイト、自己購入を回避する方法

(追記:2015/10/24) 本記事は、ブログ再編に伴い、toranosuke-blog.hatenablog.comから、本ブログに移動しています。

江藤淳と谷崎潤一郎と私

江藤淳との出会い

 映画「海街diary」を観て谷崎潤一郎の「細雪」を思い出したと前の記事で書きましたが、「細雪」とは大学時代のゼミで出会いました。ゼミの担当教授は、文学評論家の江藤淳。大学では本名の江頭淳夫を使っていたので、江頭ゼミですね。有名人のゼミということもあり、人気が高く競争率は高かったはずですが、希望通りゼミを受けることができました。江頭先生は、怒る、怒鳴る、直ぐに単位を落とす「怖い先生」という前評判で、敬遠する人も多かったのかもしれません。受講生は15人前後で、小さなゼミ室で行っていました。

 当時、江藤淳は右派の論客、江頭先生は怖い人という評判でしたが、実際にゼミを受けてみると、温厚な先生で、文学、日本語、特に大和言葉に対する深い愛情を持っている方という印象でした。もっとも、凛としたところがあって気楽に話せる先生ではありませんでしたが、怒ったり、怒鳴ったりすることはなく、単位も貰えました(笑)。

江頭ゼミのテーマは「翻訳論」

 ゼミのテーマは、翻訳論です。といっても、理工系学生の人文単位のためのゼミなので、文学者の小難しい用語を使って「翻訳を論ずる」というような堅苦しいものではなく、原文と訳文を輪講スタイルで淡々と読み進んでいき、ときどき江頭先生がコメントを入れるというものでした。

 題材は、細雪と源氏物語。

  • 前期は「細雪」。谷崎の原文と英語訳 "The Makioka Sisters" (Edward Seidensticker訳)の比較
  • 後期は「源氏物語」。Edward Seidensticker訳、Arthur Waley訳の比較(+与謝野晶子訳と谷崎訳)

 当時のゼミを模して、源氏物語の桐壺の冒頭で比較してみます。

  • (原文) いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひたまひけるなかに、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり。
  • (与謝野訳) どの天皇様の御代であったか、女御とか更衣とかいわれる後宮がおおぜいいた中に、最上の貴族出身ではないが深い御寵愛を得ている人があった。
  • (谷崎訳) 何という帝の御代のことでしたか、女御や更衣が大勢伺候していました中に、たいして重い身分ではなくて、誰よりも時めいている方がありました。 

 これを見ると、良く分かると思いますが、与謝野訳は漢語もやや多くキチッとしって硬い感じの訳で、谷崎の訳は大和言葉を残したやさしい雰囲気の訳になっていると思います。また、与謝野訳は、「女御とか更衣とかいわれる後宮」と女御・更衣を後宮であるという説明をしていてるところで、リズムも少し間延びします。谷崎訳は、丁寧語を使っていることもあるかと思いますが、リズムもよく、滑らかさがあり、優しい雰囲気があります。「時めいている」という大和言葉を残しているところで、"キラキラ・ドキドキ"感も残っています。その後は引用しませんが、比較すると、谷崎訳は、与謝野訳を圧倒的する、分かりやすさ、読みやすさがあり、すらすら読めて引きこまれてしまう文章になっています。

  • (Seidensticker訳) In a certain reign there was a lady not of the first rank whom the emperor loved more than any of the others.
    「ある御代のこと、天皇が他の誰よりも愛した、最高位ではないご婦人がいました」
  • (Arthur Waley訳) At the Court of an Emperor(he lived it matters not when) there was among the many gentlewomen of the Wardrobe and Chamber one, who though she was not of very high rank was favoured far beyond all the rest;
    「ある天皇の宮廷(いつかはさておき、彼が住んでいた)に、衣装部屋や応接間の多くのご婦人の方々の中に、あまり高位ではないけれども、他の方々よりずっと愛されたおひとがいました」

 英語訳は、この短い文でも、かなりの違いがあることが分かります。

 Waley訳は、場所(At the Court of and Emperor=御所)、身分(of the Wardrobe and Chamber=女御•更衣)を訳出し、できるだけ原文の意味を保ち、更に補足を加えています。一方、Seidensticker訳は、シンプルです。「女御、更衣あまたさぶらひたまひける」のところがばっさりと削除されています。このため、"a lady"や"others"がどのような身分の人なのか分からなくなっています。Seidenstickerは、女御・更衣は単に訳しても英語圏では理解しえないので、カットしたということでしょう(Waley訳の"many gentlewomen of the Wardrobe and Chamber"で英語圏の人に意味が通じるか否かは、私はよく分かりませんが)。

ゼミの単位は取れました

 上期のレポートでは、「翻訳とは、原文をベースに新たな創作物を作ること」という要旨のことを書きました。1つの単語でも、日本語と英語で意味は完全に共通するものではなく、文化的背景が存在する。文章もまた、その翻訳言語における文化を背景とした表現しかできない。翻訳を文学として成立させるためには、意味として訳すだけではなく、原文をベースに、その文化を基礎とした再創造が必要である。そして、新しい創作物となってはじめて、翻訳が文学となる、というようなことを論じた(だらだらと書いた)と記憶しています。要するに「映画とその原作の関係と同じ」ということなのですが、word by wordで読み比べることにより、翻訳とは如何なるものか、ということを少しだけ理解出来た気がしたのでした。

 当時の本を開いてみたら「下期のレポート課題:源氏物語のウェイリー訳とサイデンステッカー訳を比較し、翻訳の問題について考えるところを記せ」というメモを見つけました(何を書いたか全く覚えていません。単位落としたのかも(笑))

最後に

 このゼミをきっかけに谷崎作品を読み、谷崎潤一郎は、私の数少ない好きな作家の一人となりました。代表作は一通り読みましたが、「細雪」が最も好きな作品です。谷崎ファンになったのは、ストーリーに惹かれたところが大きいですが、それを支えるのは、やはり文章の表現力なのでしょうね。


 江藤淳の翻訳論について書いてある文章がないかとググってみたら、以下のブログが見つかりました。

『言葉と沈黙』の「日欧文化の対称性と非対称性――美術と文学と――」という節で細雪のサイデンステッカー訳を論評しているそうです。時期的にも、ゼミの頃と符合するので、当時考えていたことをゼミの題材にしたということでしょうか。ちょっと読んでみたくなりました(でも、江頭先生の著作は、私には難しすぎるのよね...)。

細雪(上中下) 合本版

細雪(上中下) 合本版

The Makioka Sisters

The Makioka Sisters

源氏物語(原文) 第2版

源氏物語(原文) 第2版

全訳 源氏物語

全訳 源氏物語

潤一郎訳 源氏物語 (巻1) (中公文庫)

潤一郎訳 源氏物語 (巻1) (中公文庫)

The Tale of Genji (Vintage Classics)

The Tale of Genji (Vintage Classics)

The Tale of Genji (Tuttle Classics)

The Tale of Genji (Tuttle Classics)

言葉と沈黙

言葉と沈黙

2015/10/5

Amazonアソシエイト・プログラムに参加しています

 Amazonのヘビーユーザなので、このブログにはAmazonへのリンクが沢山貼ってあります。自分用のメモ書き代わりというところもありますが、読者の方への利便性も考慮して商品リンクを張っています。折角なので、お小遣い稼ぎにAmazonアソシエイト・プログラムに参加申請してみました。ガツガツと稼ぐつもりはありませんが、はてなブログの広告を無くせるぐらいのお小遣いが得られたらよいかなと思っています。

一発で、Amazonプライムなスピード承認

 さて、申請ですが、すごく簡単でした。申請から審査承認まで、わずか53分。Amazonプライムなスピード承認です。

  1. まず、アマゾンのホームページの下のところにある「アソシエイト(アフィリエイト)」のリンクをクリック。
  2. 右サイドの「無料アカウント作成」のボタンをクリックして、アカウントを作成。
    指示に従って、住所や連絡先などを入力(私の場合、Amazonにログインしいた状態になっていたので、既に住所・連絡先は入力されていました)。
    ブログの種類や紹介する商品などの簡単な質問にクリックしながら回答。
  3. 一通り、入力が終わると、電話番号の認証。電話番号を入力し、画面の指示に従って進めていくと、PIN番号が画面に表示され、Amazon側からかかってきた電話にPIN番号を回答。これで、ひとまず、申請完了。電車に乗りながらの申請でしたが、ここまでで、15分ぐらい。
  4. 申請確認のメールが17:38に到着。
  5. 電車でガタゴト、ちょうど到着したところで、承認メールが届きました(18:31)。わずか53分のスピード承認。

 日曜日の夕方の申請だったので、月曜の営業日以降の回答だろうと思っていましたが、予想以上のスピードでした。休日出勤、ご苦労様です。

 このブログは、開設から日が浅いので、記事も、アクセス数も、多いというわけではありません。

  • 開設日: 2015/8/25
  • 申請日までの投稿数: 13。映画7件、ガジェット3件、それ以外はバラバラで特にテーマを絞ったブログというわけはありません。
  • アクセス数: 月500をちょっと超えたところ。

 一応、Amazonアソシエイトの申請についてググって、下記のサイトを読んでから申請しました。審査になかなか通らないことがあるそうなので、ちょっと心配しましたが、特に問題ありませんでした。

Amazonアソシエイトの審査が通るまでの記録です。合格するための、たった一つの注意点はこれですね。 - サラサラ行こうね。

承認後、Amazonアソシエイトの表示をする

あと、承認後の注意事項としては、Amazonアソシエイトであることの表示をしなければいけないようです。

Amazonアソシエイト・プログラム運営規約

10. 乙がアソシエイトであることの表示
乙は、本規約、乙による甲のコンテンツの使用、または本プログラムへの乙の参加に関して、いかなるプレスリリースの発行も、その他の発表・広告もしないものとします。乙は、本規約により明示的に許可される以外には、甲と乙との関係につき不実表明や誇張(甲が慈善活動やその他の運動を支援、後援、支持または貢献しているという表明または暗示を含む。)をせず、甲と乙の間、またはその他のいかなる個人もしくは企業との間の関係または提携を表明したり暗示したりしないものとします。乙のサイト上のどこかに 「Amazon.co.jpアソシエイト」、または「[乙の名称を挿入]は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」の文言を表示しなければなりません。甲は、この文言あるいはグラフィックロゴを適時変更することがあります。

というわけで、一応、"Amazon.co.jpアソシエイト"であることを表示しておきます。

虎之助のブログ(toranosuke-blog.hatenablog.com)は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。
注:toranosuke-blog.hatenablog.comは、本ブログではなく、ブログ再編前の『虎之助のブログ』です。


一発合格

2015/10/4

(追記:2015/10/6) 早速、売れた!と思ったら、自己購入でした(汗)。自分のブログをウォッチリスト代わりにしていると、直ぐに自己購入になってしまいますね。アソシエイトのトラッキングIDは、アマゾンIDに紐付けられているので紹介料ははいらないはずですが、自己購入ばかり多いと直ぐにブラックリスト入りしてしまうかも。運営規約で自己購入は禁止されているので、アカウント閉鎖されるかもしれません(こちらの記事で解説します)。ウォッチリスト運用をやめるか、アマゾンでの購入をやめるか、自己購入にならないように気をつけてアマゾンでの購入を続けるか、アカウント閉鎖覚悟で自己購入をするか、の選択肢となりそうです。少額なアソシエイト収入のために、ウォッチリスト運用をやめるのも面倒なので、ちょっと悩ましいです。

(追記:2015/10/24) ブログ再編に伴い、toranosuke-blog.hatenablog.comから本ブログに記事を移動しました。

(追記:2015/11/14) 本ブログ(toranosuke.hatenablog.com)もスピード承認されました。前日深夜の申請で、翌日朝の9:49に審査結果メールが到着しました。


Amazonプライム・ビデオ開始、FireTV Stickが1,980円

 アマゾンのプライム・ビデオが本日9/24からサービスを開始しました。

 既にビデオ見放題のU-NEXTは加入しているのですが、プライム・ビデオの見放題もU-NEXTと遜色ないなら、U-NEXTは退会できるかな、とちょっとだけ期待していました。
結論としては、まだまだU-NEXTのサービスは継続利用となりそうです。

 見放題のコンテンツ数が、2万本のU-NEXTと比較すると、1桁少ないことが最大の理由です。また、TVでも見たいので、その点でもU-NEXTが1つ上です。

 見放題コンテンツは、今日現在で全部で1,513件。内訳は、外国映画(320/6,080)、日本映画(456/2,347)、アニメ(188/995)、キッズ・ファミリー(60/687)、ミュージック(226/595)、テレビドラマ(221/1,283)、ドキュメンタリー(8/176)、お笑い・バラエティ(29/504)、ステージ(0/32)、ホビー・実用(1/381)、スポーツ・フィットネス(0/266)、アイドル(0/748)、エロス(18/480)で、計1,513/14,244です([プライムのコンテンツ数]/[全てのコンテンツ数]です)。

 但し、数は圧倒的に少ないですが、外国映画・ドラマに関しては、少ない割には充実しています。U-NEXTには無い(あるいは、有料)のコンテンツも、Amazonで無料となるのが、ソコソコあります(U-NEXTで有料だった「24」が無料で観られるのは嬉しい)。ビデオ・オンデマンドのヘビーユーザーでなければ、Amazonだけでも十分かもしれません。

 試しにFireHD7, iPhone, iPadで「ビューティフル・マインド」を再生しましたが、特に問題ありませんでした。使い勝手が良いのは、やはりFireHD7。

 サービス開始に合わせて、FireTV(12,980円)・FireTV Stick(4,980円)も発売されます。3,000円のプライム会員割引でFireTV Stickは、1,980円の激安価格(9/26まで)、思わず予約してしまいました。到着予定日は、10/28。

 リモコンを2つ使わずに済むので、TV(ソニーBRAVIA)用の再生アプリがあると嬉しいのですが、出さないかなぁ。
(追記:新しいブラビアだと対応しているようです)


2015/9/24

スマートフォンベンダの栄枯盛衰

中国スマホの勢いがすごいです。

2015年2Qのスマホの市場シェアが調査会社IDCから発表されていますが、遂に上位5社の内3社が中国ベンダとなりました*1

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ここのところ、5位か6位のLGは、今回はランクインできませんでした。
グラフを見ると、上位2社(Samsung,Apple)がシェアを落とし、中国ベンダ(Huawei, Xiaomi, Lenovo)がシェアを増やしていったことがよく分かります(Lenovoは買収したMotorolaを含む)。いずれの中国ベンダも中国本土ではメジャーで、Huaweiは日本でも販売しているので知っている人も多いと思います。

2008年から2014年までの変遷もグラフにしてみました。

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2008年に大きなシェアを占めていたNokia, RIM(現BlackBerry社)は、Samsung, Appleが出荷台数を伸ばしているところで徐々にシェアを減らし、ついに2013年以降は中国勢の台頭でトップ5位に入ることができず、「その他」になってしまいました。

そういえば、日本のベンダは世界市場ではどうなっているのでしょう?日本勢も1社ぐらいはトップ10には入っているのでしょうが、トッププレーヤとして活躍することを期待しています(と言いながら、日本製スマホ・タブレットは持っていないけど...)。

携帯電話の時代にはトップベンダだったNokia, Ericsson, Motorolaなどが姿を消し、Samsung,Appleの隆盛、中国勢の台頭。インド勢も超低価格カテゴリーで頑張っているようなので、新たなプレーヤになるかもしれません。

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす」(平家物語)

栄枯盛衰が激しい世界です。

2015/9/8

7インチSIMフリースマホ買っちゃいました

 電車移動の際は読書しています。

 本を読むときにはkindle paperwhite、雑誌を読むときにはiPhoneを使っていましたが、如何せんiPhone5sは画面が狭い。良い読書端末がないかと時々探していました。

 端末の条件としては、

1) kindle本が読めること
2) 雑誌読み放題サービス(ビューンやdマガジン など)が利用できること
3) kindle本はできるだけ保存したいので、できれば16GB以上の保存容量
4) 画面は6インチ以上
5) 片手で持って操作できる大きさ
6) 落として壊れても我慢できる低価格

 第一候補がアマゾンのFire HD6(16GB,13,800円)。2)以外の条件は満たしているのですが、いつまで待ってもビューンやdマガジンのFireOS用アプリがでてこない。

 ビューンはソフトバンク縛りがあり(iPhone,iPadを除く)、ドコモ縛りがないdマガジンでも、FireOSアプリはない、という状況です。

 FireOSでも、GooglePlayのアプリをインストールできるようですが、そこまでヤル気もありません。

Kindle Fire HD で ドコモの「Dマガジン」を購読したいと思っています... - Yahoo!知恵袋

 最近、ふらふらと価格コムで物色していたら、売れ筋品としてHuawei製の格安8インチ端末(13,800円)と7インチ端末(24,980円)がピックアップされていました。ともに、LTE音声通話可能なので、巨大スマホ。安いです。

(現在はこの価格では買えません)

 M1は、貧弱なスペック(1GB-RAM, 8GB-Flash)でした。割りきって使う分には構わないかと思いましたが、調べてみるとkindleアプリの書籍データはmicroSDに移せないということが発覚。それに、片手持ちにはちょっと大きすぎる。残念。

 X1(2GB-RAM, 16GB Flash)は、M1やFireHD6よりは1万円ほど上がってしまいますが、値段以外はほぼ条件を満たしているので、ついつい衝動買い。


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HuaweiのMediaPad X1の公式ページ

 価格コムなどのレビュー通り、もっさりしているところはありますが、読書をする分には大きな問題なし。kindleアプリのマンガ閲覧時の体感速度は、

FireHD7(2014), MediaPadX1(2014), iphone5s(2013), FireHD7(2012) > iPad(2012) > kindle paperwhite(2012)

 最初の4台には極端な違いはありません。但し、サムネイル表示は異常に遅いです。dマガジンのサムネイル表示は高速なので、ハードウェアが原因というよりはアプリ実装が悪いという印象です。

 このクラスのタブレットの中では、最も小さい部類(103.9x7.18x183.5 mm, 249g。たぶん7インチとしては最小・最軽量)で、その点でも満足です。Nexus7(114x8.65x200 mm, 299g)も候補だったのですが、持ってみると幅が広く手に持つ限界を超えていたので、パスしていました。

 現在は、ソフトバンクのSIMカード・32GBmicroSD(1,009円)を挿入し、ソフトケース(997円)・ハンドストラップ(1,045円)をつけて使っています。

 SIMは標準サイズだったので、SIMカッター(995円)でバリバリとマイクロサイズに切断。SIM(ソフトバンクの音声通話のみ)をスロットに入れただけで、APN設定などの必要もなく、すぐに使えるようになりました。iPhoneへのBluetoothテザリングも問題なし。

 いろいろ付けてしまったせいか、kindle paperwhite(117x9.1x169mm, 213g)より持つのが辛くなってしまいましたが、裸で使う気にもならないので、致し方ない。

 結局、本体24,980円+付属品もろもろ4046円(=1009+997+1045+995)で計29,026円。FireHD6(13,800円)の約2倍で予算オーバーでしたが、満足しています。


 迷子ネコのシロちゃんです。生後3ヶ月ぐらい。直ぐにとらちゃんと仲良くなり、派手にじゃれ合っています。

(追記) 隣のおじいちゃんについていって、隣のネコになってしまいました(涙)
(追記) 戻ってきました(笑)
(追記) 去ってしまいました(涙)

2015/9/2

(追記:2016/5/16)
 久しぶりにMediaPadを検索してみたら、X1が今でも販売されていました。価格は、e-trendの激安価格ではなく、残念ながら普通の価格。8インチは後継のM2が日本でも発売されましたが、X2は発売されなかったので、X1はまだまだ7インチのスリム端末として貴重な存在です。但し、いま購入するなら、近々発売されるという噂のHuawei製Nexus7(2016年モデル)を待つのが吉でしょうね。